営業エリア:埼玉県秩父市、熊谷市、羽生市
 秩父鉄道は1899(明治32)年に会社設立、1930(昭和5)年3月に熊谷〜三峰口間が開業したのが始まりである。また、羽生〜熊谷間は地元の有力者が計画して北武鉄道を発起し、1921(大正10)年に羽生〜行田間が開業。運営は東武鉄道に委託しており、さらに同月のうちに熊谷まで延伸。そして翌年の1922(大正11)年に秩父鉄道と合併して現在の体制が成立した。
 1923(大正12)年に秩父セメントが設立されると、秩父鉄道はセメント、石灰石輸送で大いに潤うようになった。それは現在も続いており、太平洋セメントの計らいでまだまだ活気がある。旅客では、土休日に西武鉄道から三峰口・寄居方面に直通列車が2往復走り、線内でも急行秩父路号やSLパレオエクスプレスなどの優等列車を走らせている。終点三峰口駅からは三峰ロープウェイの駅がある大輪や秩父湖方面へのバスに連絡している。また、駅周辺には鉄道公園がありSL運転時にはそこで転車台による方向転換が行われる。

●1000系
 元・国鉄通勤型電車101系。
 800形(元・小田急1800系)置き換えのために、1986年と1989年に導入されたもので、秩父鉄道の主力として3両編成で活躍している。
 現在日本で活躍する最後の101系としても貴重。さらに埼玉県さいたま市で2007年10月にオープンした鉄道博物館に併せて、4編成をそれぞれ、オレンジ、スカイブルー、カナリヤイエロー、ウグイス色(関西色)と国鉄時代の塗装に順次塗り替えるという驚きの101系リバイバルが実現している。
(写真:秩父駅/撮影:裏辺金好)
●3000系
 元・国鉄急行型電車165系。
 JR東日本が余剰としていた車両を譲り受けたもので、1992年に3両編成3本が誕生。前面の貫通扉がふさがれ、愛称表示機が設置されるなどの改造が行われ、イメージを一新した。
 しかし、6000系の登場に伴い2006年11月に引退した。
(写真:三峰口駅/撮影:裏辺金好)

●5000系
 元・都営三田線6000形。
 1968(昭和43)年、都営三田線が開業になると同時に使用を開始。開業当初は4両編成で帯色も赤色だったが、1970年7月のラインカラー制定に伴い、水色へ変更。
 同線での営業運転終了後、秩父鉄道で購入し形式番号を変更し、3両編成に組み替えた。三田線ではすべてモーター車であったが三峰口方の先頭車の制御機器を撤去し付随車とする。また、ワンマン対応工事も施工された。それら以外は、都営時代とほとんど変わっていない。なお、秩父鉄道以外では熊本電鉄、インドネシアの鉄道に譲渡されている。
(写真:三峰口駅/撮影:グロッグフロッグ)
●6000系
 急行「秩父路」で運用される車両で、2007(平成18)年に登場。西武鉄道の新101系を大改造し、3扉ロングシートの通勤設備から、2扉クロスシートと急行用車両に相応しい設備を整えた。3両固定編成で、最高速度は、85q/h。トレインマークは、LED方式のものを装備している。
(写真:三峰口駅/撮影:裏辺金好)

●C58
 1944年登場。
 国鉄の蒸気機関車で、1972年に新庄機関区で引退を迎えた後は、埼玉県の吹上小学校で静態保存。しかし、1988年の「さいたま博覧会」開催に合わせてJR東日本大宮工場の協力で復活。「パレオエクスプレス」として好評を博している。
(写真:熊谷駅/撮影:裏辺金好)
●12系
 元・国鉄客車12系。
 SLパレオエクスプレスに牽引される車両で、2000年より登場。JR東日本から4両を購入し、塗装は深緑に金色に一新されている。
(写真:熊谷駅/撮影:裏辺金好)