第五十四話 静岡名物・抽出の恐怖
技能検定をクリアし、技能検定免状(実技試験免除)を持った私は免許センターへとむかう。以前は、技能検定の当日に免許を取ることはできなかったそうだが、規制緩和されて取りにいけるようになったそうだ。
他の卒業生たちも免許を取りに免許センターへむかうようだが、他の卒業生たちは車で移動する人がほとんど。車で来ていない人も何人かいるようで、車で来ている卒業生の車に乗せてもらって一緒に行く人もいれば、バイク(原付ではなく400ccのバイク)でいく人もいるようだ。
私は言うまでもなく原付で免許センターへとむかう。教習所から免許センターまでは決して近くはないが、幹線道路を使っていくことができるので、そう大変ではない。ガソリンが残り少なくなっているが、幹線道路沿いには幾つもガソリンスタンドがあるので心配はない。
途中、ミッションの原付に乗っている人に遭遇。しかし、彼(彼女)は非常にゆっくりと走行している。しかも、教習所で絶対にダメだと言われた、右足をついての停止をしているし・・・。わざわざ操作が面倒なミッションバイクに乗らないでスクーターに乗ればいいのに・・・と思いつつ、追い越すことも出来ないので後ろにくっついて走行。すると、私が圧迫していると思ったのか道を譲ってくれた。
「緑!」
と答えたら
「信号機!」
と言われたので
「青!」
と答えクリア。信号機と同じく「緑」は「青」と答えなくてならないのだ。
写真撮影の後、免許の更新手数料を払う。交通安全協会費は前回の更新の際に払っていたので払わなくて済んだ。ちなみに交通安全協会費とは交通安全キャンペーンなどで使われるティッシュやパンフレットの経費として使われるものだ。しかし、交通安全協会費、以前は任意だったのに、今は免許の書き換え手数料に込みになっているとはどういうことだろうか? あまりにも払わない人が増えすぎた為だろうか?
更新手数料を払うと免許が完成するまで再び部屋で待機。教習所で卒業時にもらったパンフレット類は写真撮影前の時間で読みつくしてしまったので特にやることはなし。しかも、免許センターの所員の人に受験生らしい態度でいるようにと釘を指されているので雑談も不可。何か不適切な行為が認められた場合、抽出を行うとも言われていた。
「抽出にあったらタダでトレーニングができると思え。」
と言っていた。
そういえば、三年前に自動車の免許を取りに来たときは抽出試験があった。もっとも、私が自動車免許を取りにいったときは、私も含め夏休みを利用して免許を取りにきた学生が大勢おり、受験生が100人くらいいた(今回は25名くらい)から行われたのかもしれないが。ちなみに、あくまで噂であるいが前述の「交通安全協会費」の支払いを拒否すると抽出に選出されるという話がある。そのため、大半の受験生は万全を期すため任意であっても交通安全協会費を払うというわけだ。
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