2-a.アラブ・ストリート

 さて、シンガポールという国は710kuという、東京23区(約700ku)とほぼ同じ広さの国土を持ち、人口は約508万人(2011年、うちシンガポール人・永住者は377万人)、そして人口構成は中華系75%、マレー系14%、インド系9%、その他2%ということで、私のイメージでは高層ビル+華僑の国という感じだったのですが、直前に観光ガイドブックを見ますと、実に多様な文化が狭い国土の中で展開されているようでした。

 そんなわけで、メインの観光地であるシティホール周辺に行く前に、その手前にあるアラブ・ストリートの散策から開始します。地下鉄ブギス駅を降り、しばらく北東に歩くとモスクが見えてきました。これは、スルタン・モスク。1828年に創建され、現在の建物は1928年に再建されたものです。

 早速中に・・・と思ったのですが、現地時間でまだ午前9時前。少し早過ぎたようで開いていなかったので、別の場所を見に行きます。

 こちらはマラバー・モスク。青い外観が特徴的で、1963年に南インドのケーララ出身者たちによって完成しました。主要道路であるヴィクトリアストリートに面しています。

 ハジャ・ファティマ・モスク。1846年に建立されたもので、モスクの名前は裕福なブギス・サルタンと結婚した女性の名前より。

 そしてサルタン・モスクに戻るべく、ノースブリッジ・ロードを歩きます。シンガポールは住居表示は不親切ですが、その代わり道路の名前が充実しているので、慣れると自分が今どこにいるのか、実にわかりやすいです。

 そしてスルタン・モスクを参拝。さすがに内部の写真は撮影を控えましたが、しっかりとイスラム文化に触れてまいりました。ちなみに、これが私の初詣だったり(笑)。ちなみに、内部では日本語によるイスラム教の解説がなぜか充実しており、色々と理解を深めるのに大変役立ちました。そして、最初に撮影した写真とは反対側に出て写真を撮影。おお、これは壮麗!!

 少し離れた場所から撮影してみますと、周囲の建物の雰囲気と相まってエキゾチックな感じが満載で、これには非常に感動しました。この写真だけ見ると、一体どこの国に旅行に行ったのかわかりませんよね?

 そして、左の建物を見ていただけると特徴的なのですが、シンガポールの古い町並みはヨーロッパ的でもあり、中国的でもあり、何とも独特な雰囲気をかもし出しています。

 そしてヴィクトリア・ストリートを横断し、西へ向けて進軍。途中、随分とカラフルなマンションに出会いました。日本だったら景観上一発でアウトのような色彩ですが、ここまでカラフルだと面白いですねえ。よく見ると、それぞれ濃淡2色を使っており、デザインにこだわりを感じられます。

 さて、シンガポールはクリーンシティを掲げており、ゴミのポイ捨てやタバコの路上喫煙、道路の勝手な横断など、見つかると高額な罰金を課せられることで知られますが、こうして道を歩いていますと、日本並みにゴミはあちこちに捨てられていますし、信号無視の道路横断も当たり前。

 だからと言って観光客の我々が安心してよいものではありませんが、理想と現実をこの段階で既に垣間見ました。ちなみに、このあたりの歩道を歩いていましたら、自転車で歩道を通行する現地のおっちゃんの邪魔だったらしく、「コリアン?」と嫌そうに言われ、しばらくすると、おっちゃんは信号を無視して道路を渡っていきました。

 そんな我々が「ウィー・アー・コリアン!」と言ったかどうかは不明ですが(笑)、なるほど韓国人がどう思われているか、ということですかねえ。しかし、こういうのって韓国の方でも至って善良な方々には迷惑な話で、ちょっと可哀想だなあとも。特に海外では、観光客の1人1人でも、国家のイメージを悪化させないように気をつけないといけませんね。

2-b.リトル・インディア

 さて、小さな川を渡りますとリトル・インティアというエリアに入ります。早速、泥棒市場という場所に行こうとしたのですが、盛大に再開発中。この後も街並みは確実に再開発に向けて変化している、というのを感じましたので、上写真のような光景は、なるべく早めに撮影しておいたほうがよいかもしれません。

 ではヒンドゥー教の寺院を見に行きましょう・・・と思いきや、キリスト教の教会を発見。ホント、色々な文化が共存しています。もっとも、東京も意外と負けてはいない気はしますが。

 何やら怪しげな民芸品を売っている・・・と思われる店を発見。

 そして、このリトル・インディア最大の目的地であるスリ・ヴィラマ・カリアマン寺院へ。1881年にインドのベンガル地方からやってきた労働者たちによって建立されたもので、ヒンドゥー教の二大主神シヴァ、ヴィシュヌをはじめ、8体の神々を祀っています。

 目を引くのは、高門に施された細密な彫刻の数々。

 キリスト教建築の彫刻も凄いものですが、ヒンドゥー教も実に細くて凄い。一体一体、とても力を入れて作られており、豊かな表情を持っています。シンガポールでヒンドゥー建築に触れられるとは思っておらず、建築好きの私としては実に良い目の保養になりました。いつか、インドの建築も見てみたいです。

 そして地下鉄のリトル・インディア駅方面へ。このあたりの建築も色の配色が凄い。

 いやはや(笑)。

 付近の店でバナナを撮影。

 そしてリトル・インディア駅近くの商業施設で、チキンライスを食べます。

 こちらがチキンライス。当然、ピリっとした辛さが来ますが実に美味。もちろん米はインディカ米ですが、実によく合います。