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○3月31日(土)

 金欠だから旅行を控える・・・はずが、友人から誘われたこともあり、いざ仙台へ向けて出陣です。
 まずは中央本線の立川駅から、武蔵野線直通で大宮まで直行してくれる、ホリデー快速「むさしの」号に乗車。個人的には、ある意味で湘南新宿ライン級に便利な列車で、日野から大宮に新幹線に乗りに行くときは重宝しています。通常だったら、中央本線、武蔵野線、埼京線と乗り継がないといけないですからね。ただ、休日の大宮行きは朝の、この1本しかないのが残念!

 大宮に着くと、485系による特急「日光」(東武日光行き)が。東武鉄道直通1周年のステッカーが貼られています。

 さて、東北新幹線「はやて」に乗り、仙台に到着。大宮〜仙台はノンストップの列車のため、なんと1時間15分で到着するのだから恐ろしく早い。運賃さえ安ければ、もっと気軽に行くのですが・・・。それはともかく、友人が遅刻するとのことなので、大喜びで(笑)彼に気兼ねすることなく、鉄道の写真を撮影。719系と、3月のダイヤ改正から登場した、仙台空港鉄道のSAT721系です。

 友人は大幅に遅刻するらしいので、色々撮影したのち、東北本線に乗車し国府多賀城駅で下車。そこから10分ほど歩いて、約5年ぶりに多賀城跡を見学してきました。多賀城といえば奈良時代、平安時代の東北の中心。現在、もちろん当時の建物は残っていませんが、その規模や施設の後がわかるように整備されています。気のせいか、5年前に比べて解説板が大幅に増えたような。

 写真は多賀城の中でも、その中心である政庁正殿前の、南門跡。

 今回は5年前と異なり、多賀城の外郭まで見学。歩いてみるとかなり広いことが解ります。
 写真は、奈良時代の外郭東門跡。


 さらに、外郭東門そばにある陸奥総社へ。1000年前にはあったと考えられており、多賀城が東北の政治の中心なら、こちらは神社の中心。多賀城が衰退して滅びたあとも神社は存続し、江戸時代には仙台藩主の伊達氏によって保護。写真の社殿は、1716(享保19)年に改築されたものです。

 さて、国府多賀城駅から仙台駅に戻ろうとしたら、やってきたのは417系。3月改正でどうなるのかが気になりましたが、今のところこちらは運用を続けている模様。撮影できてよかった。

 そして友人と合流し、JR仙石線で宮城野原駅へ。その場のとっさの思いつきで、フルキャストスタジアム宮城の外観だけを見てまいりました。どうやら、今日が楽天ゴールデンイーグルスにとって、ホーム開幕戦のようですね。席はすべて満席で、超満員でした。しかし、試合はどうやらオリックスにボロ負けしたようで・・・。地元の熱い声援に応えられるのはいつの日か?

 ちなみに最寄り駅である仙石線の宮城野原駅は、地下駅への入り口の1つがこのようなデザイン!
 これは凄い・・・。

 さて、仙台駅に戻ると常磐線の原ノ町行きに455系6両編成が充当されていました。まだ撮影チャンスは残されているようです。

 そして、これも5年ぶりの訪問となる青葉城こと仙台城へ。かつての建物は残っていませんが、伊達政宗公の銅像は、仙台のシンボルとして迫力満点。若いカップルが、なぜかカメラを持っている私ではなく、カメラド素人のうちの友人に「撮ってくれ」と声をかけてきます。そこでうちの友人、肝心の伊達政宗の姿を入れないで、純粋にカップルの顔だけ撮影したら、やはりNG喰らってました。そりゃそうだ。両方写真に収めてあげなきゃ・・・。

 建物は無くても、仙台城は石垣がなかなか立派。当時の技術の凄さを堪能できます。
 う〜ん、しかし、ここに櫓と塀が再現されていれば、もっと迫力あるんだけどなあ。

 時代によって石垣の組み方は異なっています。こちらは、江戸時代初期のものと思われますが、野面積みという方法で造られたもの。石を、自然の形のままでうまく組み合わせていく手法です。

 戦後の再建である隅櫓。この右には、江戸時代は壮麗な大手門が隣接しており、復元計画も無いことは無いのですが、バスなどが通るメインストリートになってしまっているため、交通の面から厳しいようです。

 さて、バスに乗って仙台駅に戻り(しかし、バスは定刻に来ないわ、スピードはノロノロだわ・・・)、417系による快速「仙台シティラビット」に乗車。私は土日きっぷを持っているので、新幹線も乗り放題なのですが、青春18切符を持つ友人に付き合って、わざわざ在来線で福島へ。

 しかし、福島は見事なぐらい駅前が閑散としており(県庁所在地なのに大丈夫か?)、面白くないので、さらに郡山まで足を伸ばします。ここで磐越西線の455系を撮影。マスコットキャラクターの「あかべぇ」を友人は可愛い〜、と非常に気に入ってしまいました。たしかに、妙な魅力(?)がありますね。

 ここで夕食を済ませて、最後に磐越西線の485系快速「あいづライナー」を撮影し、さすがに本日のイベントは終了。
 私は新幹線に乗車し、大宮から埼京線、武蔵野線、中央線経由で日野に戻りましたとさ。
 終わってみれば、久しぶりに鉄道写真を大量撮影。鉄分補給、大満足の仙台旅行でございました。
 もっとも最大の収穫は、多賀城が意外に広かったことを実感できたこと。歩きながら、かつての姿を推定してみるのも、なかなか面白いものです。是非皆さんも、かつての東北の中心をたずねてみてくだされ。

○3月25日(日)

 ホームページの更新ばかり、一日中やってますけど、少しばかり近所を散歩。
 東京都知事選がいよいよ本格スタートし、各候補者のポスターが貼られていますが、さて結果如何に?


 さて、ローカルネタで恐縮ですが、近所の国道20号線に新バイパスが開通。写真の状態ではガラガラのように見えますが、たまたまであり、早速大量の車が通行していました。日野駅前の甲州街道の混雑緩和につながることが期待されています。それにしても、なかなか立派なものを造ったものです。

○3月24日(土)

 今日のアニメ「コードギアス 反逆のルルーシュ」は実に救われない話でしたね。それにしても、一筋縄ではいかないストーリー。脚本家の大河内さんはよく考えるなと脱帽してしまいました。しかし、あまりにも凄まじい展開だったので、ちょっとまだ余韻が・・・残る中、今日は友人の味野源次氏ほか1名と共に、東京国際アニメフェア2007へ行ってまいりました。場所はご覧のとおり、東京ビックサイト。オリンピックを東京に!の垂れ幕が・・・。

 東京国際アニメフェアは、いわゆる同人誌関係のイベントではなく、アニメ制作会社が各ブースを設けて、自社の新番組の宣伝などを行っています。もちろん、声優さんのイベントなども開催されていますので、そういうのが好きな人にはお勧めです(ちなみに、男性声優のイベントには大量の女性ファンが、女性声優のイベントには大量の野郎どもと、ハッキリ別れていたたのが凄かった)。なお、上写真はルパンカーだとか。

 北斗の拳は、また映画をやるようで、宣伝に力が入っています。ちなみに私は、蒼天の拳はコミックバンチで読んでいるので解るのですが、北斗の拳についてはよく解りません。読んだらきっとハマるのでしょうけどね。

 こちらはガンダムなどでおなじみ、サンライズのブース。もっとガンダム関係に力を入れているのかと思いきや、プラモの新製品を多少展示しているぐらいで、あっさりとしたもの。PS3用ゲーム「ガンダム無双」は宣伝に力が入ってましたけど。

 日テレのブースでは、シティーハンター、エンジェルハートでおなじみ、100tハンマーが実物大で展示。これで100tの重さとなると、どういう材質を内部に使用しているのでしょうか(笑)。

 会場内の様子。とにかく人が多い! 外国の方もかなり多い、もちろん、コスプレの方も非常に多い(もっとも、アニメ制作会社の宣伝担当の方が大半でしたけど)。楽しいイベントでしたが、とにかく人の多さにはゲンナリ・・・。ただ、「健全」なイベントですので(笑)、私のように「ちょっとアニメが好き」程度の人でも、楽しめますよん〜。

 ところ変わって、今度は東京都水の科学館へ。水に関する、小規模な施設ですが、意外に収穫はありました。たとえばこちら、レーザー光を水の中に通すと、まっすぐ進むわけではなく、水が流れる方向に屈折してしまいます。さて、これはどうしてなのでしょうか。

 答えはこういうわけです。このように水の中に閉じ込められたまま、レーザー光は反射を繰り返していくからなんですね。

 こちらは面白い免震構造。右は通常のビル、左は屋上に水が入った筒を設置したビル、と考えてください。
 これで両方を同じように揺らしますと(つまり、地震が来たと仮定すると
)、右はしばらく揺れ続けるのに対し、左は、屋上の水が揺れることによ圧力と、地面が揺れることによる圧力の方向がずれることにより、ビルの揺れが比較的早く収束するのです。実際に採用しているビルも多いとか。

 続きまして、日ごろ我々は、どれだけ水を使っているのでしょう。
 たとえば、トイレを1回使うと、
なんと2リットル入りのペットボトル7本を消費するのです。これ、水道料金だから気にしないと思いますけど、仮に伊藤園の「お〜いお茶」でトイレの水を流そうとするならば、1本200円として、1400円もかかるわけです。って、なんじゃそら。

 一方、お風呂だと117本のペットボトル、つまり234リットルの水を消費。

 洗濯は、実は風呂よりも消費量が少なく、56本、112リットル。

 それから、炊事をするときには30本、60リットルの水を使うそうです。
 ・・・というわけで、かつて愛媛県松山市に住んでいたとき、渇水のために1日に5時間しか
使えないという、水不足を長期にわたって経験した私としては、「どおりで水が足りなかったわけだ」と実感が良くわくものでして、「なるほど」な内容でした。

○3月21日(水)

 水曜日が休みというのは、なかなかいいですね〜。というわけで、本日は日野にある祖母の家でゆっくり・・・とは程遠かったですが(墓参りなどいろいろ・・・)、日野〜豊田で久しぶりに列車の撮影に興じていました。というわけで、まずは189系ホリデー快速河口湖。

 そして貨物列車がやってきたので、EF64?EF65?それともEH200?と思っていたら、EF210による牽引でした。私が知らなかっただけかもしれませんが、ここまでEF210が入線するんですね。EF210が所属する岡山地区をイメージした、桃太郎のロゴマークを、ここでも見られるとは。

 それから、まだまだ活躍中の201系。

 さらに、休日は山梨県方面へ運転される、215系快速「ホリデー快速ビューやまなし」号。

 最後に、新たなる中央本線の標準通勤型電車E233系。

○3月20日(火)

 国会で取り上げられ正式に暴露(?)されましたが、アメリカ大使館が東京赤坂で借りている、上写真の土地(敷地約1万3000平方メートル)の賃貸料を9年間滞納しているとか。なんと言っても都心の一等地だから、さすがにアメリカも支払いが厳しいのか・・・と思いきや、この土地は日本の国有地で、賃料は年250万円だとか。安い! 普通は億単位はいくはず・・・。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070316-00000213-yom-soci

 もちろんさすがに安すぎるので、日本政府が値上げの交渉を行ったところ、アメリカさんは激怒して支払いを拒否するようになったそうで・・・。しかし、外務省も今まで何をやっていたんだか。

 ところで、これは照屋寛徳議員(社民)の質問なので、もっちろんアメリカが狙い打ちにされたわけなのですが、ならばほかの大使館はどうなのか、気になるところです。中国もちゃんと支払ってくれているんでしょうね(笑)。ちなみに、アメリカにある日本大使館の場合、日本が土地を使用する権利を「購入」しているため、賃料の問題は発生していないそうです。

○3月15日(木)

 写真は小田急3000形さま撮影です。
 さて新型の鉄道車両が出るたびに、企画特集のコーナーを作るもきりが無いので、あえてここで紹介いたしますが、北九州を走る平成筑豊鉄道に、新型車両の400形が登場。ずいぶんと大胆なカラーリングになったもので、しかし特に春先などは周辺の風景との相性も良いのでは?と思います。

○3月11日(日)

 相模大野から小田急を使って藤沢に帰るとき、特急ロマンスカー「ホームウェイ」を使用したところ、なんと珍しく指定席が1号車でした。と、いうことは・・・。このとおり、展望車でございます(江ノ島線の場合、夜間の下り特急1本のみ、この展望車つきの車両=7000形もしくは10000形が使用されます)。

 夜間なので景色はちょっと残念ですが、1号車に初乗車の私には意外にこれが楽しい(笑)。
 本来なら、ぐっすりと睡眠をとるところですが、私の目は終点まで見開いたままでした。

 というわけで、本日乗車した特急ロマンスカー「ホームウェイ」号。ワイドな展望席は、確かに魅力ですね。ロマンスカーといえば展望車!と盛んに言う鉄道マニアもいますが、確かに解るような気もします。

○3月7日(水)

 日曜日の続きと月曜日の分を更新していますので、そちらも合わせてお読みください。
 う〜む、書く方は結構大変・・・。てか、ここのところ平日はゲームすらやらず、ホームページを弄らない日はない状態(笑)。更新しても、更新しても、中途半端に放置されているさまざまな原稿やコーナーがすっごく気になる次第です。

 さて、本日は出勤時間を遅らせて3月改正で廃止となる特急「東海」を藤沢駅で撮影。ただ撮影するのも面白くないので、小田急5000系通勤型電車とセットにしてみました。

 さて、午後からは出張があったために鎌倉へ(・・・なんて、あまり書かないほうがいいと思いますが)。会議が始まるまで少しあった時間を無理やり利用して、鎌倉駅西口を歩くと、洋館を発見。旧安保小児科医院というものらしく、大正13年ごろの建築。鎌倉氏重要景観建築物に指定され、保全と活用が図られているのはうれしい限り。それにしても、屋根の形が面白いですね。

 さて、踏み切りになんとなくフラフラ〜と近づいてみると、江ノ電の旧型車300形が鎌倉駅を発車する直前。
 これは撮影しないわけにはいかないでしょう、というわけで所長ご満悦の1枚。よほど嬉しそうにしていたのか、道行く人にまで「良い写真撮れましたか?」と声をかけられる始末。満面の笑みで「満足です」と答えさせていただきました。会議を前にしながら、何をやっているんだか。


 「まだ会議まで時間はあるな」と、さらに散歩を続けると、道が二股に分かれるところに、これまた戦前の建築を発見。詳細は分かりませんが、こういう建物が残っているのは最高!所長のハートにズキューン。こういう建物が、現地に残っているというのは非常に貴重。どうか、取り壊さず、活用を!

 さて、会議が終わったので藤沢の自宅に戻ります・・・が、わざわざ江ノ電で帰るのが所長。JRの方が安くて早いんですけどね。というわけで、乗車〜。

 目的は極楽坂切通しの撮影。かつて、鎌倉に入るための数少ないルートの1つで、新田義貞が鎌倉攻略の際に、まずはこのルートから侵入を試みます。しかし、この場所に待ち構えられた幕府軍に敗北し、結局、ルートをさらに南に変えて、稲村ヶ崎から鎌倉に攻め込んだ・・・という。昔はもっと狭かったんでしょうね。

 さて、極楽寺駅に戻ると江ノ電の最新型車両500形が。これはもう、乗車するしかないでしょう。

 江ノ電の魅力はやはり車窓。多くの乗客が窓の外に釘付けとなります。

 それから、江ノ島〜腰越の路面区間は本当に凄い。JRの通勤電車よりは小さいですが、それでも大型の鉄道車両が、こんな場所を通っていく。車もよけるのが大変で、本人としては左に幅寄せしたつもりでも、江ノ電の運転手に「もっと寄って!」と警告の警笛を鳴らされることも・・・。

 江ノ島からは先頭に、先ほども紹介した車両も連結し、くしくも江ノ電の最古参グループに属する車両と、最新の車両の4両編成という組み合わせとなり、藤沢に到着。小田急百貨店で開催中の、福岡県・長崎県の物産展を散策し、豚マンを購入。本当は、長崎に行く予定だったのですが、さすがに資金が厳しく断念したので、せめて・・・(笑)。

○3月5日(月)

 母親と妹の見送りもかねて、東京駅へ。
 東京駅周辺は次々と再開発が進んでいますが、丸の内にある新丸ビルもいよいよ完成に向けて大詰めの作業。色彩のせいか、一足先に完成した写真奥の丸ビルと対照的な雰囲気を出しており、これはなかなか面白い。しかし、上部のデザイン双方とも単調なので、墓石にしか見えないのが残念なんですよねえ〜。

 それから江戸城(皇居)へ。途中、もうお決まりとなった重要文化財の明治生命館を撮影。

 今回は意外にも初めて、二重橋近くにある楠正成の銅像を撮影。今までは気にもしていませんでしたが、現在執筆中の日本史が室町時代に差し掛かっているので、資料の一環として。このホームページやっていなければ、こんなに写真は撮らなかったんだろうなあと毎回思います(笑)。

 二重橋の風景。平日に来たおかげで人がいない! お蔭様で満足の1枚を撮影できました。
 ・・・本当はこの後、久しぶりに東海道宿場町めぐりを行いたかったのですが、小雨が降ってきたので断念。案の定、自宅に戻った後で大雨になったので、この判断は賢明だったようです。危ない危ない。


○3月4日(日)つづき

 東京麺通団で食事をした後、我が家族が向かった先は2007年1月にオープンした国立新美術館。
 (最寄り駅は東京メトロ日比谷線六本木駅、もしくは乃木坂駅)
 2007年1月にオープンした新たな美術館で、この不思議な形の建築は、都知事選への出馬を表明した黒川紀章氏。さぞかし設計と建築に莫大な費用がかかったんでしょうね、こりゃ。まあ、私は建築好きなので、そこを批判する気はないですが、問題はこの美術館の概要。
「コレクションを持たず、国内最大級の展示スペース(14,000m2)を生かした多彩な展覧会の開催、美術に関する情報や資料の収集・公開・提供、教育普及など、アートセンターとしての役割を果たす、新しいタイプの美術館」
(公式ホームページより)

 ・・・つまり、これだけ外観にこだわった挙句、基本的にはカラッポの美術館なのだ。
 事実、この日開催されていた「異邦人たちのパリ」展は、すべてフランスのポンピドー・センター(国立近代美術館)から借りてきたもの。内容的には申し分ないし、(意味わからない作品もあったけど)堪能しましたが・・・。それって、国立西洋美術館の拡張とか、既存の美術館の移転統合とか、そうした展示スペースの増加で対応できなかったんでしょうか。美術界の中には、東京には貸しスペースが少ないという不満があるのは理解できるんですけどね。国家としては、まだ別の対応策もあったはず。

 挙句に私を激怒させたのが、これ。
 すなわち、この美術館が出来る前にあった
建物で、旧歩兵第三連隊兵舎という軍の建築で、二・二六事件の舞台にもなったもの。戦後は東京大学生産技術研究所として使われていました。それをですね、保存したとのことですが。ごらんのように、裏側は国立新美術館と同じにされてしまい、どうも残されたのは外壁の一部だけのようで。

 しかも、もともとはこのような建築で、上写真で保存されたのはほ〜んとにごくわずかな部分であることが分かります。しかも、正面玄関ですらないという。どうやら、黒川氏の建築を建てるに当たって邪魔にならない部分を、ごくわずかに残して「あげた」ものらしいです。ふ〜ん。ていうか、意地でも軍関係の建築は消したがりますね、日本は。

 せめて、正面玄関とその脇ぐらいは残してくれると、私は期待していたのですが。

 あ、さてせっかくなので国立新美術館の内部を。都内でありながら、この広々とした空間がなんとも無駄で素晴らしい。あ、いやこれは皮肉ではなくて、こうした設計そのものについては、意外と私は肯定的だったりします。でも、旧歩兵第三連隊兵舎の保存方法だけは絶対に納得がいきませんがな!

○3月4日(日)

 本日は従兄弟である佐都副所長をはじめ、家族でちょいと都内を散歩。
 まずは新宿から京王電鉄の京王新線に乗車し、初台駅で下車。かつての玉川上水を利用した遊歩道を散歩します。


 そして見学したのが、こちらスクウェア・エニックス本社にあるショールーム。基本的に土日のみの営業で、各種のグッズや最新映像などを見ることが出来ます。まあ、あまり広くは無いので、期待していくとちょっと・・・ですが。ともあれ、ファイナルファンタジー13の最新映像(なんでも、PS3で2つ、携帯ゲームで1つの、計3種類出るらしいですね)などを拝見し、ゲームの最先端を堪能させていただきました。

 それから新宿駅に戻り、讃岐うどん大使「東京麺通団」へ。
 「麺通団」(めんつうだん)って、何ぞや?という、そこのアナタ! 香川県では知らない人もいないという、田尾団長率いる麺通団ですぜ。讃岐うどんブームの火付け役で(映画UDONの元ネタにも)、抱腹絶倒の爆笑「さぬきうどん」レポートをまとめた本は大人気。そんな彼らが、本場の讃岐うどんを東京へと持ってきたわけです。
公式サイトはhttp://www.mentsu-dan.com/ 麺通団の概要や田尾団長の日記、さらに肝心の東京麺通団の営業時間、場所はこちらから。

 最近、巷にあふれる「硬ければ讃岐うどん」みたいな、チェーン店とは異なる、本場の味をご賞味あれ。
 私は今後、新宿へ来るたびにここに来ることになりそうです。

○3月3日(土)

 本日は「ひな祭り」・・・らしいけれども、男の中の男である所長には関係ないぜ!(意味不明)。
 友人の味野源次氏(幣サイトでは世界の旅に少し原稿があります)のお誘いにより、第10回文化庁メディア芸術祭(場所:東京都写真美術館)を見に行くべく、都心へ向けて出撃です。まずは、新宿駅で201系によるホリデー快速あきがわ/おくたま号を撮影。これも3月改正でE233系に変わるのでしょうか?

 続いて、合流の時間まで時間があったので渋谷駅で下車。久しぶりに、保存(?)されている東急5000形のモニュメントを見てまいりました。前回見に行ったときは、前面の行き先板が一部壊されていましたが復旧され、また外観も美しい姿を保ったまま。内部の展示は、渋谷区の史跡紹介に変わっていました。

 批判の多い保存方法ですが、私は以前にも書いたとおり意外と肯定的です。もちろん、きちんとした形で保存してくれることが一番嬉しいですが、東急は保存の上で公開する気がなかったわけですから、こんなに見に行きやすいところで、多くの人に親しまれる場所にあることは悪くない。どうせ、今のご時勢、どこに保存したところで、野外展示だとマニアが部品を盗むわ、地元のバカ者がスプレーで、蛇のくねったような文字を書くわ・・・でしょうし。

 さて、第10回文化庁絵メディア芸術祭を見てきたわけですが(上写真は、なぜか展示してあったガンダム)、基本的には「芸術」なので、アニメとかCGとかの受賞作を見ていると、「ああ、その筋の人たちには面白いんだろうなあ(笑)」というような難解なものも多い。しかし、個人のグループで驚くべきクオリティのCGによる動画や、凄い技術を使ってギャグみたいな作品を作っている例など、非常に目の保養になりました。

 さて、味野氏と別れ帰路に着きますが、たまたま485系ジョイフルトレイン「ニューなのはな」による特急「あやめ82号」(鹿島神宮〜高尾)がやってきたので、撮影。しばらく土休日に運転されるそうで、これも485系特急図鑑の中に入れておくべきでしょうか・・・(笑)。姿かたちは変わったとは言え、485系で特急「あやめ」が運転されるのは、面白いですね。

 こちらは、企画特集でも紹介した485系特急「かつうらひなまつり」(安房鴨川〜勝浦〜高尾)。ていうか、これも485系なんですわね。しかも、これはこれで「会津PR用」の凄まじい塗装に変更されているわけでして・・・。ちなみに、自由席もついていたので、立川まで乗車しましたが、車内が大幅にリニューアルされていたのには驚き。

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