○3月28日(土)

 大学時代の友人に誘われ、スイーツパラダイス渋谷店へ。ここは1480円でケーキ、アイスクリーム、ドリンク、スパゲッティなどが食べ放題&飲み放題という夢のようなお店。お腹一杯、ケーキを食べてみたいと思ったことってありません? 実際にその夢を、この年齢(26歳)になって実行したところ・・・。

 やはり、腹八分目という言葉が名言であることを再確認させていただきました。とは言え、様々な種類のケーキを1度に食べられるというのは本当に幸せ。ほどほどに、ということを頭の中にあらかじめ入れた上で、是非皆さんもどうぞ。いやあ、美味しかった! ・・・女性だらけの列の中に野郎二人で30分弱並んだ甲斐がありましたぜ。

 ケーキ以外にもパスタや「うどん」をパスタ風に調理したものなど、軽食類も充実していました。

 さて、お腹の中が甘ったるくて、多少の気持ち悪さを抱えながらも京王電鉄井の頭線で駒場東大前へ。目的地ではありませんが、せっかくなので東大駒場キャンバスを少しだけ散策。

 桜もそこそこ咲いており、来月には素敵な入学式が迎えられることでしょう。

 で・・・これも目的地ではなく道に迷って偶然行っただけの駒場野公園ですが、こちらも綺麗に桜が咲いていました。人もそれほど多くなく、散策していて楽しいですね〜。

 目的地は線路を挟んで反対側の旧前田利為侯爵邸。洋館と和館が隣接して建っており、まずは和館から見学。

 1930(昭和5)年、旧加賀百万石の大名家である前田家の邸宅として建てられたもので、和館はご覧のように大名屋敷の雰囲気も残った、なんとも素晴らしい雰囲気。前田家の場合、和館は普段生活の場としては使わず、お茶会など特別な行事の際に使用したそうです。

 こちらが洋館で、1929(昭和4)年の竣工。当時は約1万坪の敷地に使用人100人という規模だったそうで・・・。

 玄関に入るといきなりコレです。もう絶句するしかありませぬ。

 残念ながら当時の調度品は残っていませんが、豪華なつくりの暖炉などは当時のまま。素晴らしい。
 なお、こうして栄華を誇った前田利為侯爵ですが、1942(昭和17)年にボルネオ方面軍司令官として派遣され、飛行機事故によって死亡。一家は他へ移り、中島飛行機の本社が疎開してきます。

 そして終戦後は連合軍に接収され、第5空軍司令官ホワイトヘッドの官邸、次いで極東総司令官リッジウェイの官邸となり、さらに富士産業(旧中島飛行機)の手を経て、1956(昭和31)年に和館と一部の土地が国の所有に。1964(昭和39)年に洋館部分を東京都が買収して、1967(昭和42)年に東京都立駒場公園として一帯が保存されました。

 洋館については2002(平成14)年まで都立近代文学博物館として使用されましたが、現在はこのように公園の休憩室のような役割を担って一般に公開されています。それにしても、台東区の旧岩崎邸と並んで素晴らしい建築でした。


○3月27日(金)

 夜のJR八王子駅にて停車中のこの車両は・・・東京メトロ07系! どうやら千代田線で暫定使用されていた編成が、いよいよ東西線での運用開始に向けて甲種輸送されたようです。

○3月21日(土)

 企画特集で紹介した、臨時快速「青梅観梅号」。何を目的とした列車なのか調べたところ、東京都青梅市にある吉野梅郷へのアクセス列車らしい。・・・ということで、早速自分も家族を連れて行ってまいりました。最盛期を少し過ぎた感じですが、まだまだ楽しめます!

 桜も美しいですが、梅も中々・・・。

 カメラでズームしてマクロ撮影。これで結構素敵な写真が撮影できます。

 日ごろは鉄道と建物写真が多いので、こういう写真を撮るのも非常に楽しいもの。

 それにしても、これは凄かった。もちろん、多少は写真だから綺麗に見える点も否定はしませんが、これほど梅が咲き誇っている姿を見るのは初めてのことで、非常に良い経験になりました。来週はいよいよ、桜が観賞できそうですね。山梨県では桃の花も咲く頃でしょうか。さて、どこに行こうか検討中です。

 東京近辺の旅行だと、お財布にやさしいのも嬉しい(笑)。

○3月20日(金)

 三連休初日、583系特急「はつかり」がリバイバル運転されるというので大宮駅へ。久しぶりに、その姿を見ましたが・・・いい!!
 また運転してくれないかなあと期待する次第です。

 さて、そのほかの大宮駅撮影分は後ほど紹介するとして、続いて味野源次氏と共に東京国際アニメフェア2009へ行ってまいりました。まず目に入ってきたのは手塚治虫の名作、ジャングル大帝。2009年にフジテレビで放送が開始されるそうで、監督は「プラネテス」「コードギアス反逆のルルーシュ」で絶大な支持を集めた谷口悟朗、キャラクターデザインは「ファイナルファンタジー」でお馴染み天野喜孝、脚本は数々のTV番組を手がける鈴木おさむ(森三中の大島美幸の夫)という、なんとも豪華な組み合わせ!!

 宇宙戦艦ヤマトの新作も出るそうで、38歳の古代進が艦長となって再びヤマトが出撃・・・だそうです。宇宙戦艦ヤマトは小さい頃に、テレビで再放送やっていたのを観たような、観てなかったような・・・。いずれにせよ、リメイクだと熱烈なファンから「あれはヤマトじゃない」と言われること確実ですから、少し後の時代を設定したというのはいいかもしれませんね。

 一方、ガンダムのブースは安彦良和さん描く、このイラストが大きく目を引きます。いよいよ30周年、これも凄い作品ですね。

 いよいよ最終回を迎える最新作、ガンダムダブルオー関連の展示。

 展示されていた台本を見ると、第49話(新24話)の文字が。なるほど、現場ではこう番号が振られていたんですね。

 ダブルオーに登場するMSの各種。結構デザイン好きなんですけど、もうちょっと量産型同士で激しくぶつかって欲しいものでした。

 中国も様々な制作会社が共同で大規模なブースを置いていましたが・・・あまり盛り上がってはいませんでした。

 4月からは様々な注目番組がありますが、やはりハガレンこと、「鋼の錬金術師」は楽しみ。音楽が千住明さんというのも、またワクワクします。今回のアニメ化では、どのようなストーリーになるのでしょうか。

 ハガレン、お馴染みの練成陣。

 気合が入っているハガレンのブース。

 ここのところ特に数々のクオリティの高いヒット作を送り出すボンズ。ハガレンはもちろん、劇場版「エウレカセブン」も楽しみですね。

 マクロスFで注目を集めたサテライトのブース。新作「バスカッシュ」をPRしていました。

 こちらはお馴染みサンライズ。う〜ん、とりあえず個人的に気になる注目作は無いような・・・。

 さて、帰りに「ゆりかもめ」に乗ると帆船が。どうやら「日本丸」のようです。

 間違えて台場駅で降りてしまったので、「ゆりかもめ」を撮影。

 車両は全部同じに見えて、実は前面のデザインが何パターンかあるのが特徴です。

 さて、話を振り出しに戻して大宮駅撮影分。京浜東北線のE233系ラッピング車両。台東区のPRのようで、いよいよ桜でにぎわう時期が到来することを予感させてくれます。

 「はつかり」入線とは別ホームに、やけに撮影待ちの人が多いと思ったら、寝台特急「北斗星」をEF81 95号機が牽引。お陰さまで私もいい記録になりました。

 こちらは189系「彩野」編成による特急「日光」。

 こちらは185系特急「おはようとちぎ」。

 こちらは東武鉄道100系による特急「スペーシアきぬがわ」。

 211系による高崎線の快速「アーバン」。いやはや、相変わらず色々な列車が来て飽きませんねえ〜。

○3月19日(木)

 親と妹が遊びにやってくると言うので、年度末の多忙な時期ながら無理やり休んで新横浜駅へ出迎え。もちろん、ただ出迎えるだけでは勿体無い。新幹線の撮影もやっておきます、というわけでN700系「のぞみ」。

 300系「こだま」。N700系の投入で、いつまで簡単に見られるか・・・といったところです。

 さて、乗換えばかりで降りる機会が無かった新横浜駅。今やこんな姿になっていました。

 ちなみに2002年はこのような駅でした。まさか後に、JR東海があんな巨大な駅ビルを建設するとは・・・。

 さて、新横浜駅近くの「新横浜ラーメン博物館」へ。休日は大盛況ですが、さすがに平日の昼間だと、それほどは多くありませんでした。で、単純にラーメン店が並んでいるわけではなく、ご覧のとおり昭和33年の町並みを再現しているのが特徴。

 かなり精巧に再現されており、写真の撮り方によっては本当の街のような雰囲気に・・・。

 もう一枚掲載。

 その後は横浜山手地区の洋館めぐり。前にも一度訪問していますが、どれも相変わらず美しい雰囲気。
 ・・・そろそろ、原稿にしてまとめないと・・・。

○3月16日(月)

 弊サイトに広告を掲載してくださっております、(有)秋山ワークス様より、新作の「壁歴(カベレキ)日本史重要人物101ポスター」が届きました。詳細は公式サイトである
http://rekitan.net/shop/p02kabe.html
 を参照していただきたいのですが、イラストがまた一段と親しみやすいもので、しかも弥生時代から明治時代まで、一気に様々な歴史上の人物を堪能することが出来るのは非常に嬉しい限り。また、カレンダーではありませんので通年で使用できます。

 ぜひこうなったら、ヨーロッパ史重要人物、中国史重要人物の発売も期待したいところ。なかなか人名が覚えられずに苦労している方も多いでしょうから、こういうもので歴史への興味がより広がってくれると嬉しいですね。仮に売り上げが上々で笑いが止まらないような状態になれば、赤字前提で
 イスラム史重要人物101ポスター & 東南・中央アジア史重要人物101ポスター
 の製作も・・・。売り上げ期待できませんが、知られざる偉人たちを多数発掘する偉業になるはず・・・。

 スミマセン、私が先に歴史研究所で取り上げろといったところですね。

 それから、弊サイト(Railstation.net名義)で写真協力をしました「おとなの青春18きっぷの旅」「レトロ版 おとなの鉄道地図帳」(いずれも学研)が発売中で、このたび編集会社から1冊ずつ届きました。私とリンさん、デュークさん、daikitiさんの写真が掲載されております。もっとも、両方とも写真量が尋常じゃない多さで、我々の写真も注意してみないと、わからないかも知れません。

 いずれにせよ、両方とも非常に魅力的な本。特にレトロ版おとなの鉄道地図帳は、懐かしの昭和時代を堪能できる施設や風景、鉄道車両を見事なぐらい取り上げてくれておりまして、旅行の参考になること間違い無しです。ぜひ、書店で御覧ください。

○3月14日(土)

 弊サイトのZenigata所員が上京してくるというので、グロッグフロッグ所員も強制的に呼び出し(笑)、今回のダイヤ改正で誕生したJR川越線の西大宮駅へ全員でGO! 大宮駅から乗った川越線の列車は「りんかい線」の70-000系でした。川越線を走るんだけど、あくまで前面路線名の表示は「埼京線」。

 駅の見学はとりあえず後回しにして、駅前にある「さいたま市」西区役所へ行き、25日まで開催中の「西くらしっく展」を見学。実はこの展覧会、弊サイトも写真協力しておりまして、多忙な撮影者に代わりまして我々が見学に行ってきた次第です。我らが裏辺研究所、色々なことをやっております(笑)。

 さて、西大宮駅へ戻り外観等を撮影。特に商業施設等が入るわけでもない小さな駅ですが、それにしては凝ったデザインの橋上駅で好感が持てます。なにしろ、昭和40年代から設置が要望されていたそうで、住民にとっては悲願の新駅。しかも、駅が出来る前に西区役所だけは駅予定地前に出来上がってしまい、非常に不便だったことでしょう。

 現在は区画整理中で、まだまだ空き地も多い駅前の様子。正面に見える家の奥が西区役所。公共施設は駅から近いのが一番。

 ホームの様子。相対式ホーム2面2線の構造で、10両編成の車両が停車するので非常に長く迫力があります。
 ・・・が、Zenigata所員が驚いておりましたが、JR川越線は単線。たしかに、10両という長編成が単線を走るというのは、言われてみれば不思議な光景です。なお、もちろん西大宮駅で行き違いが可能で既に行われていました。利用状況によっては、次のダイヤ改正から増発もあるかもしれませんね。

 ここまで来たのですから、続いて久しぶりに鉄道博物館へ。私は2007年の開館時に立て続けに2回訪問、グロッグフロッグ所員は開館時に訪問したのみ、Zenigata所員は未訪問ということで、非常に堪能できました。開館したばっかりの頃と、ちょっと変わっていた点を中心に御紹介しましょう。まずは、EF58 89号機には、「はやぶさ」ヘッドマークが。廃止された寝台特急「はやぶさ」を意識したものでしょう、これは非常に素敵です。

 これは単純に私が初めて見ただけですが、ターンテーブルが回転。ご覧のとおり、多くの人の注目を集めています。また、大きな音で汽笛も3回鳴らしてくれ、とても迫力があります。

 485系特急「ひばり」。ヘッドマークの交換風景が変わっており、線路上から作業員、ホーム上から子供(いずれも等身大の人形)が無くなっています。また、2007年開館時にはヘッドマークは「あいづ」でした。

 200系新幹線は連結器を出した状態で展示。かつては、400系「つばさ」と連結して走行した姿が懐かしい。しかも、まさか200系よりも400系が先に全廃されることになろうとは・・・。400系引退の際には、おそらく鉄道博物館に入るでしょうから、並んで展示される日が来ることを祈っております。

 さて、そんな200系の連結器の様子。う〜ん、かなり凝ってますね!

 それからヒストリーゾーンの外に、183系・189系4両(旧幕張車両センターC4編成)の展示が追加。と言っても「ランチトレイン」、すなわち飲食スペースとしての展示であり、外観をじっくり堪能することは不可能。ちなみに、川越線の車内から見たところ、トレインマークは鉄道博物館オリジナルのものでした・・・。また、側面方向幕は「あずさ 新宿」「わかしお 安房鴨川」「さざなみ 千倉」「かいじ 甲府」でした。

 車内の様子。特急「あずさ」や中央ライナーで運転されていた頃が懐かしい。

 さて、ヒストリーゾーンに戻ります。続いてED75 775号機は「エルム」ヘッドマークを展示(反対側は「あけぼの」ヘッドマーク)。

 また2階の鉄道歴史年表もアップデートされているほか、JR東日本のE2系をベースにした、中国高速鉄道CRH2型電車の模型が展示されていました。台湾新幹線の700T型は日本でも大きく親しまれる一方、こっちは殆ど話題にならないですね。まあ、中国も日本との関係をPRしたがらないですから、当然の結果ではありますが・・・。

 ラーニングゾーンで展示されている103系京葉線カットモデル。子供はどこでも上ってしまうと見え(親も注意しないと見え)、前面が厳重に(?)保護されておりました。前面方向幕は「マリンドリーム 東京」。少々マニアックな表示ですね。以上、大きく目に付いた変更点としては、こんなところでしょうか。

 現在の姿を2階より撮影。ちなみに、2階のミュージアムショップでは、私がカバー写真と、本文写真の多くを担当した「鉄道博物館を楽しむ99の謎 (二見文庫) 」が大きく宣伝されて発売中。・・・それはいいのですが、今のデジカメの方が美しく撮れているので、写真の差し替えをして欲しい・・・(笑)。

 さて、現在開催中の企画展は「電車特急50年〜ビジネス特急「こだま」からJR特急まで〜」でした。凝った作りの入り口が特徴で、それから最近では全く見られなくなった特急「あずさ」トレインマークも見所です。なお、内部は撮影禁止でした。ちなみに、583系の3段寝台が展示されており、一見の価値があります。

 さて、何となくニューシャトルの完乗を達成したくなり、3人で乗り込みます。ちなみにこの車両、前面は「方向幕」ではなくサボ。

 ご覧のとおり、いわゆる新交通システム。しかも、東北・上越新幹線とほぼ同じ高さで走行するのが特徴です(上写真:鉄道博物館〜加茂宮)。また、丸山駅までは上下線が新幹線の高架を挟んで設置されています。ですので、写真右手に上り線ホームが見えます。

 沼南駅にて。このあたりで、東北新幹線、上越・長野新幹線が分岐を始めます。そして続く丸山駅で、ニューシャトルの上下線が合流し・・・なんと単線になります。

 そして、終点の内宿駅へ到着。

 吉田さんの「モハようございます」のせいで(笑)、最近はすっかり車止めの撮影を行うようになってしまったので、ここでも撮影。やはり、通常の鉄道とは異なる独特な形状をしていますね。

 よほどのことが無い限り、もう一度来ることはないと思うので、内宿駅の様子をしっかり撮影。上越新幹線の高架橋の下に改札口があります。また、改札には小規模ですが売店も完備。自動販売機も各種取り揃えており素晴らしい。

 改札口の様子。

 そしてこれが駅前の様子。ようやく家が沢山出来てきたような感じもあります。

 駅舎反対側、すなわちニューシャトルのホームが見える方。綺麗なトイレが設置されております。

 ニューシャトルの終わりは、何とも気持ちの良くバッサリと切られた形状。JR高崎線の桶川駅へ延伸した方がいいと思うのですが・・・。もっとも、写真手前側には寺の本堂があり、買収するとなると難しそうです。

 本邦初公開! 左からZenigata、所長、グロッグフロッグの後姿だ! ・・・というわけで、記念撮影してまいりました。
 Zenigata所員の三脚を利用したのですが、便利ですねえ。


 さて、夕飯をどこで食べようかという話になり、Zenigata所員が池袋未訪問であることを発見。ならば案内せねばなるまいと、所長の母校、そして4月からは「さくら電鉄」氏の母校にもなる、立教大学へ強制連行。そして・・・またも三脚を強奪し立教大学本館を撮影。やばい、夜景の撮影って面白いかも。三脚の購入を真剣に検討し始めました。

 ・・・で、池袋西口、東口双方を無駄に連れまわし、夕食食べて解散。お疲れ様でした〜。

○3月13日(金)

 仕事を定時で切り上げて(帰る直前に仕事をドサッと渡された=暗に残業しろと言われたにもかかわらず)横浜駅へ。もちろん、寝台特急「富士」「はやぶさ」下り最終列車の見送りです。東京駅も凄かったようですが、こっちもこの状態・・・。うへぇ。

 多くのファンがカメラを一斉に向けます。

 この状況下では、この程度の写真を撮るのが精一杯。もっとも、メインは見に来ただけなので、最後に多くの人たちの「ありがとう〜」と、拍手で列車が発車していく姿は感動的でした。残念ながら、料金の高さとダイヤの悪さで一度も乗らなかった列車でしたが、藤沢に引っ越してから4年間、仕事帰りによく見ていました。これで見られなくなると思うと、何とも残念です。

○3月10日(火)

 研修で東京都北区の某所へ。昼休みが1時間程度あったので、ちょっと色々と散策してきました。まず上写真は王子稲荷神社。小ぶりながらも立派な社殿を持ち(昭和初期の建築といったところでしょうか?)、落語『王子の狐』の舞台となるなど、狐と縁の深い神社だそうです。

 細かい彫刻はなかなかのもので、また極彩色に塗られているのが特徴。非常に美しいです。

 一方、JR王子駅近く、飛鳥山公園の向かい側にあるのが王子神社。1332年に、領主の豊島氏によって再興されたのが、現在の王子神社の直接的な始まりで、この「王子」の地名の由来となっています。こちらも立派な社殿ですが、これは比較的新しそうですね。

 さあ、ここに来たならば都電荒川線の撮影でしょう。ここは一般的に路面電車とされる荒川線の中でも、実際には唯一の道路との併用区間で、もっとも路面電車らしい光景が展開されます。

 新型車両の導入で引退が予定されている7500形。撮影はお早めに。

 車の中に埋もれる7000形。ここでは軌道への自動車等の乗り入れがOKなので、鉄道車両が車の列の中にいるという、少し不思議な展開が展開されます。

 レトロ調車両9001号。形状といい、カラーリングといい、これが結構格良いですね。

 そして飛鳥山公園へ行くと、本当の「レトロ」車両である6000形が保存されています。屋根がつけられたこともあって、以前のお色直しからしばらく経ちますが、相変わらず綺麗な状態(一部塗装が剥げていますが)。ただ、側面窓ガラス、前照灯ガラスが無いのは残念でした。

 一緒に保存されているD51。こちらは美麗な状態で何よりでした。

 桜の名所として有名な飛鳥山公園ですが、僅かながら梅も咲いていました。

 さて、研修終了後は真っ直ぐ家には帰らず、都電荒川線8500形に乗って荒川車庫前まで。

 試運転を開始した新型車両がいないかな・・・と思いましたが、敷地外から見える範囲にはいませんでした。もっとも、この7500形と7000形の並びが撮影できたのは、ちょっと嬉しかったり。

 そしてJR尾久駅まで歩いて、上野駅へ。これといった意味はありませんが、185系特急「水上」を撮影。さすがに、そう遠くないうちに置き換えの話も出てくるのではないでしょうか。

 ・・・で、狙っていたわけではありませんが、東京駅に行くと寝台特急「富士」「はやぶさ」の出発前だったので、せっかくなので撮影。記念に方向幕を撮ってみました。まずは、寝台特急「はやぶさ」。

 そしてこっちは、寝台特急「富士」。

 続いて寝台特急「富士」発車案内。列車廃止後は、東京駅で「大分」の文字は見られなくなります。

 こちらは寝台特急「はやぶさ」発車案内。同じく東京駅で、「熊本」の文字を見るのも・・・(以下略)。

 こちらは寝台特急「富士」最後尾。ロープが張られるほど人は多かったですが、そうは言ってもこの日の段階では、押すな押すな・・・というほどの状態ではなく撮影可能でした。

 そして一旦改札を出て、東京駅八重洲口の現況を撮影。絶賛(?)解体工事中で、このように巨大な白い壁になっております。東京駅周辺も姿も、どんどん変わっていきますね。

 最後に上越新幹線200系による「たにがわ」を東海道本線ホームより撮影。・・・もしかすると「富士」「はやぶさ」廃止後は、東海道本線の211系と並んで、東京駅に姿を出す最古参車両に?

○3月8日(日)

 毎度お馴染み(?)フリーライターの吉田一紀さんに誘われて、秋間森林鉄道の全線開通式に参加してまいりました。
 ・・・はて、秋間森林鉄道?という方も非常に多いとおもいますが、これはプロのピアニストである國谷尊之さんが群馬県の自宅に敷設された5インチの鉄道模型! 車両も手作りにしてデザインもオリジナルのもので、基本的にはホームセンターなどで簡単に手に入るものを創意工夫で組み合わせて完成。人が上に乗って運転することが可能です。

 では、これについては後ほどたっぷりとご紹介することにしまして、本日の行程を順を追って御紹介。

 高崎駅で吉田さんと合流することにしたため、通常であれば休日の住居である日野から、武蔵野線→埼京線→高崎線ルートを選択するところですが、弊サイトのスタッフであるdaikitiさんが、旅行記の中で八高線を全線乗られている記事を思い出し、「そういえば、私は全線完乗していなかったなあ」と。

 ならば乗るしかないでしょう、というわけで八王子駅へ。まずは「おかげさまで100周年横浜線」ヘッドマークをつけた205系横浜線を撮影。

 そして八高線に乗車。こちらも205系です。

 八王子と高崎を結ぶから「八高線」という路線名ですが、現在は高麗川駅で完全に系統が分断されており、205系電車は高麗川駅から川越線へ直通して川越駅へ、一方で高麗川駅から高崎駅へは上写真のキハ110系が使用されています。

 キハ110系車内の様子。1人掛けクロスシートも存在しています。

 さて、高崎駅に着くと上信電鉄ホームに500形「銀河鉄道999」ラッピング車両が。2008年10月19日より運行を開始したもので、上信電鉄活性化につながることを願ってやみません。さて、ここで吉田一紀さんと合流し、某駅へ行きます。そして、吉田さんの本である「モハようございます」の本の中で、分岐器の魅力についてご紹介されたレイルエンヂニアリングというホームページの管理人でありますoomatipalk さんが迎えに来てくださり、しかも素晴らしきクラシックカーにまで乗せていただいて、國谷先生の自宅へ向かいます。

 ・・・というわけで、1枚目の写真につながります(笑)。

 どんな感じで運行されているのかについては、吉田さんのブログhttp://mohayo.blog50.fc2.com/で動画で紹介されていますので、ぜひそちらを御覧ください。スムーズな運転を行うためには、これが意外と良い意味でテクニックがいるもので、そこがまた何とも素晴らしい。Nゲージの運転ももちろん楽しいですが、こうやってアウトドアで自らが車両を動かすというのは、また違った面白さがあるものです。まして、車両も含めて全て自作ですから、愛着も益々湧きますね。

 また配線も一工夫されており、例えばスプリングポイントも設置されており、単純な環状運転ではないのが益々素敵です。

 家の裏にも線路が広がっています。運転すると建物が間近に感じられるため、結構なスピード感が出てきます。また、平坦に見えて意外と起伏に富んでいるため、スピードの出しすぎには要注意。またカーブも勢いよく突っ込むと、脱線します。それを上手く、スムーズに運転するのが、腕の見せ所。

 貴重な経験をさせていただきました國谷先生に深く御礼申し上げます。有難うございました!
 また、今回は吉田さん以外とは初対面でしたが、皆様気さくに話してくださり、とても楽しかったです〜。
・・・と、書くとこれで今日は終わり、見たいな感じですが、引き続きみんなである場所へ向かいます。

 そう、なんと国指定重要文化財、碓氷第三橋梁です。これは長野新幹線開通に伴い廃止になった、JR信越本線の横川〜軽井沢間が、旧線時代の明治26年から昭和38年まで使用していた橋梁。碓氷峠は急勾配のため、当時はドイツの山岳鉄道などで採用されていたアプト式による線路を使用していたのですが、そのときの橋梁がコレです。

 200万個以上のレンガを使用した、日本最大のレンガ造アーチ橋。う〜ん、美しい!

 しかし、近づいてみるとこのように落書きが「彫られて」います。もはや消し去ることは出来ず、まさに写真真ん中に自らが彫ったように「アホ」な行為として、後世に伝えざるを得ないのでしょうか。もうこれ以上増えないことを祈るばかりですけど、こういう行為を行うことに喜びを感じる人間はどうしても無くならないでしょうから・・・。

 橋梁の上は歩くことが出来ます。正確には、横川駅方面からここまで旧線の上を歩くことが出来まして、ここから写真反対方向の軽井沢方面は歩くことが出来ません。途中までですが、みんなで歩くことにしました。

 橋梁からの風景。結構な高さで、高所恐怖症の方にはちょっと怖いかも。

 そして反対を向くと、今度は信越本線の新線が。新線と言っても、前述の通り新幹線開業で廃止になっていますが、今も架線柱と架線が残っており、廃線とは思えません。EF63形重連+189系特急「あさま」が走ってきそうです。

 では、トンネルの中に入ってみましょう。明治時代の建築ですが、見事な形状です。江戸時代から文明開化、明治の時代になって、直ぐにこうした技術に対応した、当時の諸先輩方の土木技術には驚くほかはありません。

 保線の方々の安全のため、こうした列車退避設備も短い間隔で多数設置されています。

 さて、何だかんだで結構先まで進みますが、御覧のように意外と勾配がキツイ。これを通常の鉄道車両が単体で上っていくのは、昔の車両では大変だったわけで、アプト式を採用したのは当然でしょう。

 で・・・我々は先へ進み、すなわち写真とは反対方向へ下っていっているわけですが・・・。

 途中で線路跡とお別れして、坂本ダムによる人造湖、碓氷湖を見学。そして、先ほどの線路跡に再び戻り、今度はもちろん、上っていくことになります。

 ところで、再び碓氷第三橋梁を渡って下へ行くと、カマド跡がありました。ネットで調べてみると、
http://rail.hobidas.com/blog/natori/archives/2008/08/post_844.html

 という記事を発見。ここで書くより、リンク先を見ていただくほうが解りやすいので省略しますが、いやはや、こうした何気ない物体にも色々な歴史があるものです。さて、ここで國谷先生と國谷先生のご友人の皆様(ちなみに全員ピアノの先生)と非常に名残惜しいですがお別れ。吉田さんとoomatipalk さんと共に横川駅へ向かいます。

 その途中で、oomatipalk さんが「碓氷峠の森交流館 峠の湯」に案内してくださいました。と言っても、温泉に入るわけではありません。ここは、このように信越本線の旧線跡と・・・。

 「碓氷峠鉄道文化むら」から信越本線の新線跡を経由してやってくるトロッコ列車の終点と・・・。

 信越本線の新線跡、この3つを堪能することが出来ます。写真奥は、先ほどのトロッコ列車が使用しているとは言え、本当に現役さながらの風景!!

 それから「峠の湯」の近くではEF63形が1両保存されていました。
 ただ、盗まれてしまったのかナンバープレートがありません。


 そして車で旧中山道の坂本宿跡と・・・。

 同じく旧中山道の碓氷関所跡を通過して、JR横川駅へ着きます。

 着いた時間が少し遅かったので「無理かな?」と思っていましたが、碓氷峠鉄道文化むらに入ることが出来たので、高崎行きの列車が来るまで吉田さんたちと大急ぎで探訪。私の場合、2005年にデュークさん、ムスタファさんと行って以来なので懐かしい〜。そして、189系国鉄色「あさま」の姿がまた美しい。しっかり手入れされているようでした。

 今回の訪問でぜひ見ておきたかったのは、2005年に訪問したときに横川駅の脇で無残に放置されていたEF63+189系。不幸中の幸いで、EF63と、189系の9両のうち2両が後に、碓氷峠鉄道文化むらに搬入されて・・・。

 このように美しく・・・う、う〜ん・・・。
 残念ながら活用されている雰囲気もありませんでしたが、また塗装の剥離が著しくなったときには、再塗装してくださるものと信じております。
さて、ここでoomatipalk さんとはお別れ。線路関係の話は私には全く未知のゾーンでして、非常に勉強になりました。しかも、お話も非常に上手で・・・。どうも有難うございました〜。

 で、今度こそ今日の旅は終わりかと思いきや、吉田さんと共に引き続き上信電鉄に乗るという、翌日の仕事のことを考えない無謀な行為に出ます。さすがに下仁田までは行きませんでしたが、吉井駅まで行き・・・。

 魅力的な駅に降りる間もなくやってきた対向列車に乗り込んで、高崎駅まで戻るという見事な乗り鉄を敢行。そして高崎駅前を放浪し、偶然入ったお店で特盛りラーメンと勘違いして、特盛りの豚丼を飽きるほど食べる羽目になり・・・。今度こそ、長い1日が終わりました。吉田さん、お疲れ様でした。

 ・・・それにしても、密度の濃い一日でした。



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